「elementary OS」インストール後の設定 その3 「もっと日本語化」編

インストールしたときに「日本語」を選んでいれば、けっこうな部分が日本語になっています。ですが、多くの人がところどころで違和感を感じていたと思います。

たとえば、「なんかブラウザのフォント変じゃない。。。?」とか、「そもそも日本語入力どうやるんだよ!!」とか。

そこで、今回はelementary OSをもっと日本語化したいと思います。

Ubuntu Japanのパッケージレポジトリを追加

やり方は色々あると思いますが、今回はUbuntu Japanのパッケージレポジトリを追加する方法でやりたいと思います。

まずはUbuntu Japanのホームページ(http://www.ubuntulinux.jp/japanese)に行きます。

上のナビバーから「日本語環境」をクリック。

少し下がって、「Japanese Teamによる追加パッケージの利用方法」という部分の、「方法2・Japanese Teamのパッケージレポジトリを追加する」という欄を見てみましょう。

現在のelementary OSの最新版であるLunaはUbuntu12.04LTSをベースにしているので、「Ubuntu 12.04 LTSの場合」という欄のものを導入します。

ターミナルを開き、下記の4つのコマンドを順にコピペして実行していきましょう。

$ wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
$ wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
$ sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/precise.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
$ sudo apt-get update

ちなみに、ターミナルにはCtrl + V では貼り付けられないので右クリックで貼付けましょう。

次も記載の通りに実行していきます。

$ sudo apt-get upgrade

少し時間がかかりますので待ちましょう。

次は、

画面右上の「電源」アイコンをクリックし、[システムの設定]を開きます。「フィルタ」に“言語サポート”と入力して、[言語サポート]画面を開きます。「メニューとウインドウの言語」として日本語が含まれていることを確認します。含まれていなければ、[言語のインストールと削除]から日本語を選択し、言語設定を追加します。

となっていますが、これはUbuntuの場合なので、少し操作が異なります。

といってもやることはそれほど変わりません。
まず、デスクトップ画面下部のドックから「System Settings」をクリック(もしドックから削除してしまったという人は左上のアプリケーション→システムツールから)。
次に、上段右の方にある「言語サポート」をクリック。
すると、「言語サポートが完全にはインストールされていません」というのが表示されると思います。
そこで、「インストール」をクリック。
「変更を適用しています」と出るのでしばらく待ちましょう。

終わったら「閉じる」で閉じてOKです。

次は、ホームページの手順5にあるように、

$ sudo apt-get install ubuntu-defaults-ja

をターミナルで実行。

これでさらに日本語化が進み、日本語の入力が可能になったと思います。

試しにFire Foxを開いてみましょう。

フォントがきれいな日本語になっているのがわかるかと思います。

日本語を打つときはWindowsでやっていたように、キーボードの左上の「半角/全角」キーを押してから打つだけです。

試しに検索欄でやってみてください。

Google日本語入力オープンソース版「Mozc」をインストール

「半角/全角」キーを押すと、右上のキーボードのアイコンが「Aち」というアイコンに変わると思います。

これはAnthyというIMEです。

このままでも十分使えますが、WindowsGoogle日本語入力に慣れてる人は「LinuxでもGoogle日本語入力を使いたい!」と思いますよね?

そこで、AnthyをMozcというIMEに変更したいと思います。

MozcはGoogle日本語入力オープンソース版で、Google日本語入力と同じ機能を持っているIMEです。

インストールはとても簡単。

まずはいつものようにターミナルを開いて、

$ sudo apt-get -y install ibus-mozc

と入力して実行。

インストールが終わったらOSを再起動。

再起動したら、右上のキーボードのアイコンをクリックして「設定(P)」をクリック。

そしたら「IBUS設定」というウインドウがでてきます。

その中で、「インプットメソッド」というタブをクリック。

次に、「インプットメソッドの選択」というプルダウンをクリックし、「日本語」にカーソルを合わせてMozcを選択して、右上の「追加」をクリック。

するとインプットメソッドの一覧に「日本語 - Mozc」が出てくるのでこれを選択状態にする(クリックして青くする)。

そしたら右にある「上へ(U)」というボタンを押してAnthyの上に表示させる。

すると、MozcがデフォルトのIMEになります。

ここまでできたらもう一度Fire Foxを起動して検索欄で「半角/全角」キーを押してみましょう。

すると、オレンジ色の丸の中に「あ」が書かれたアイコンが表示されるはずです。

これでMozcのインストールは完了です。

なお、Anthyは使わないなら削除しちゃってもかまいません。

消し方は、さきほどのインプットメソッドの設定画面でAnthyを選択して「削除(R)」をクリックするだけです。