「elementary OS」インストール後の設定 その2 Linuxカーネルアップデート編
MacOSX風のきれいなUIを持ち、軽快に動作する最強Linuxディストリビューションelementary OSですが、実は他の最新ディストリビューションに比べて大きな欠点がありました。
それは、elementary OSの最新版「Luna」がUbuntu12.04LTSをベースにしているため、プリインストールされるLinuxカーネルが古いという点です。
今回はこのelementary OSのLinuxカーネルをアップデートしようと思います。
これにより、バグが直ったり、新しいハードウェアに対応できるようになったりします。
現在のバージョンを確認
まず、現在のカーネルのバージョンを確認してみましょう。
ターミナルを開き、
$ uname -a
を実行してみてください。
すると、現在のバージョンがわかります。
おそらく現在は、3.2.0-52であると思います。
PPAの追加とカーネルバージョンアップ
では次にバージョンアップしてみましょう。
通常のアップデートはけっこうややこしかったりするのですが、
elementary OSではPPA(Personal Package Archives)があるので、かなり簡単にできます。
まずはPPAを追加しましょう。
ターミナルで、
$ sudo apt-add-repository ppa:versable/elementary-update
を実行。
途中でEnterキーを求められるので、Enterキーを押す。
次に、
$ sudo apt-get -y update
でパッケージリストをリフレッシュ。
これでカーネルアップデートの準備が整いました。
では次に、実際にアップデートを実行しましょう。
$ sudo apt-get -y install linux-generic-lts-raring
しばらく待って、インストールが終わったらOSを再起動しましょう。
再起動できたら、
$ uname -a
で確認してみましょう。
3.8.0-35になっているのが確認できるはずです。
以上でカーネルのバージョンアップは終了です。
万が一不具合が出るようでしたら、
$ sudo apt-get remove linux-generic-lts-raring
これをターミナルで実行することにより、前のバージョンに戻すことができます。